学習内容

一問一問、集中・慎重・正確に平成15年11月

前回の検定試験では、あと一問、あと10点のために合格点に届かず涙を飲んだ人、もう一問でも間違っていたら不合格になるところでギリギリセーフだった人、が目立ちました。どちらの人にも共通するのが、「ケアレスミス(うっかりミス)」の多さです。
スピードや理解度については十分な実力を持っているのに、ミスのために点数が伸びないということは、多くの人に心当たりがあると思います。そのようなときに、「ちょっとしたミスやから。ホントはちゃんと分かっているし、今度やったらできるから」と軽く思っていないでしょうか。
「うっかりミス」と言って、簡単に片づけてしまうと、今度も同じ間違いを繰り返すことになりがちです。「うっかりミス」にも、必ず原因はあるのです。授業では、先生も「ここに気をつけて解くように」と毎回アドバイスを与えていますが、自分で自覚しないと指導の効果も半減します。「今度やったら大丈夫」ではなく、毎回、いま取り組んでいる練習のなかで、「どんなミスをしているのか」「ミスしないようにするにはどうするのか」を自分自身でしっかりと考えて問題を解くように心がけましょう。そうすれば、ミスもどんどん減ってきて、得点も伸びるはずです。
検定試験に失敗しても、次の試験までにがんばって自分の弱点を克服し、今度はいい成績で合格する人もいます。また、検定試験という目標をきっかけに、練習への集中力も増して、ぐんと力が伸びた人もいます。
逆に、毎回の練習で同じミスを繰り返してしまう人もいます。本人も悔しいでしょうが、先生もとても悔しいです。
そろばんは、一問につき何十回という珠の操作をして、そのうち一回数字が1違った操作をしただけでも間違いになってしまうという、ミスには大変シビアなものです。その分、日頃から、一つでもミスを減らすことを心がけて練習に取り組んでいれば、そろばんの力がアップするだけでなく、あらゆることをきちんとこなせる正確さが身についていきます。
昨日より今日は、一つでもミスが少なくなるように、意識して練習を進めてください。

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