学習内容

そろばん式暗算の計算方法とは平成19年10月

最近、計算力アップによる脳のトレーニングが大ブームで、どこの書店に行っても関連書籍が平積みになっています。その中で、いま大きな注目を浴びているのが「インド式計算術」です。インドでは、かけ算は九九だけでなく「19×19」までを暗記している、という話はかなり以前から有名でしたが、それ以外でも計算方法に対するたくさんの工夫があり、複雑な計算もたちどころにできる、ということで話題になっています。
私も、「インド式計算術」についての本をいくつか読んでみたのですが、計算の工夫の仕方がパズルみたいで、とても面白かったです。
だだし、同じ「計算法」が対象となっているものの、「そろばん式あんざん」とはアプローチの仕方が全く違います。「そろばん式あんざん」は頭の中にそろばんの数象を思い浮かべて計算する方法です(詳しい説明は、下のマンガを読んでください)。計算の工夫で素早く答えをだす「インド式計算」とは、脳の使っている部分(?)が違います。
また、東北大学・川島隆太教授らによる、計算トレーニングで頭脳の活性化というアプローチも、イメージで処理する「そろばん式あんざん」、計算の工夫で答えを出す「インド式計算」とは、また違った脳の部分(川島教授によれば脳の前頭前野)を使って行います。一口に「計算方法」をいっても、これだけの違いがあるのです。
全ての方法に秀でていれば、頭脳全体が活性化されることになるのかもしれませんね。

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